第二部編。


まず、主観が多いです。ご了承を。
また、書き殴りなうえに離席しまくりのため間違いもあると思います。
(新聞屋とか電話とか…orz)
そのため、間違いの指摘がありましたらコメントでお願いします。
なお、私個人の意見は括弧内に米印をつけて示しています。


第二部コンテンツの流通促進に本当に必要なものは何か。
パネルディスカッション。
コーディネーター、安念 潤司氏(中央大学法科大学院 教授/弁護士)
・パネリスト
川上 量生氏(株式会社ドワンゴ 代表取締役会長)
岸 博幸氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)
砂川 浩慶氏(立教大学社会学部メディア社会学科准教授)
堀 義貴氏(株式会社ホリプロ 代表取締役会長兼社長 CEO)
菅原 瑞夫氏(社団法人日本音楽著作権協会 常務理事)


☆挨拶等
ドワ社長→
・サーバー型、データ二次利用も含めたビジネスを。
慶応教授→
・デジタルコンテンツ流通促進は手段、目的じゃない。最終目的のビジョンを。
・促進の具体的政策の検証が甘いのではないか。(三点目も似たものなので(ry
立教教授→
・製作(クリエート)の促進は?
・try&errorの観点を。
・産業論一辺倒にならずにフェアユース等の法整備を。禁止法では上手くいかない。
ホリプロ社長
・権利制限の法整備が適当だと沈むと言ったのに…
・テレビ産業の人はテレビ業界しか考えてない
・過去のテレビコンテンツより先に未来の様々なコンテンツを先に論じたい
JASRAC常務
・秩序が必要


☆製作現状
砂川氏:クリエーター志望が激減、特に番組や記者の減少が著しい。
→岸氏:若い人が根性ない?
(※それ以前に、趣味と仕事の乖離が大きいと思う。
仕事の楽しい部分の魅せが足りないし、情報が氾濫している分下積みを短期間で効率的にやることを考えて一人前として働いて貰うだけでも変わると思う。
クリエイティブな活動が好きな人は星の数ほど居るわけですし。)


☆メディアにお金払いたくない?
砂川氏:無料コンテンツを選びたがる→有料との差が分からなくなってる。
→川上氏:物量自慢が無い、正規コレクションしない。無料と有料の差が小さくなってる。
→岸氏:いい作品なら売れてる。コストカットでいい部分まで切っているのではないだろうか。
(※岸氏の言うとおり、有料に足るものにならお金を出す人が多い。
実際に「ひぐらしのなく頃に」や「東方project」といった作品の頒布枚数は相当のものだったりするらしい。
というか、同人業界が成り立っている時点で(ry)


☆音楽業界の衰退?
菅原氏:販売枚数は減ってる。多様化してる。
ただ、流通が儲けて製作が儲けないので儲けを再配分する?
(※中間搾取のトップがふざけるな、以上。)


☆ネット権、フェアユース
法制度の動きが最近活発に。
菅原氏:一瞬の促進が必要。(腹立ってきたのでちょっと略)
(※というかJASRACの儲けの話しかしてないような。
どう変えるか、って視点が無いよね。)
→堀氏:二次の報酬請求権が煩雑すぎて…、日本版フェアユースの日本版って一体何よ?権利制限するだけ?
→岸氏:理屈も無くリスクを下げるためだけに権利制限するのは最悪の立法。理解できない。
→川上氏:MADは関係ないよね?(※聞いてたらこの言葉は出ないでしょう…(汗))
→(同氏途中以降ちょっと離席してました…おのれ新聞屋め。)
→砂川氏:学術的には権利制限規定が欲しい。特にアーカイブ利用は非常に価値がある。
安念氏:人から権利奪って権利集約して使い易くするのはどうなんだろう?(まとめ)


☆ネットで産業を成り立たせるには?
堀氏:世界レベルでやらないと課金システムも上手くいかない
→菅原氏:ブランドにすべきものと広く使うべきものをわけてグローバル化したい。
→岸氏:隣接権処理を簡略化を民間で進められるようにしたい。製作側の協力も必要。
→砂川氏:ネットのオリジナルコンテンツが必要。
→川上氏:儲かるところにコンテンツが集まる。(例:任天堂)儲かるコンテンツプラットフォーム作りを。


☆まとめ:安念氏
状況は厳しい、ただし良いものにならお金は出してくれる(無料カルチャーが好きなのもいる。)
それをフェアユースが近いのではないか、ただ、パネリストにとっては違うという。
ただ、その方策は地道ながらも光明が見えるもの。



(※運営、もうちょっと真面目にしようね?(にこ))




○おまけ
JASRACは危ないなあ。
ってのも、今回の話でもそうだったんだけど、秩序ばかりを意識している。
秩序ばかりじゃデータの変質が容易なネットの世界は成り立たない。
勿論、混沌ばかりじゃいけないんだけど。


具体的に言うと権利を守ることにしか対応していない。
確かに、「権利を守ろう」と思えば現行のJASRACのシステムは自体は優秀ですし、それに異論を挟む気はありません。
(会計が不明瞭だったり問題点はつついた数だけ出てくるのですが。)
しかし、現在権利を守るだけではなく、「ある一定範囲(二次作品が無償で提供される限りは、等)で無償で開放したい」という人も居るわけです。
ところが、このような対応は出来ず、分野ごとで「信託するか否か」しかないわけです。


程々のカオスを望むクリエーターが多いのに、ね。


その結果が最近の同人楽曲の隆盛です。
最近メジャーデビューしてる一部のVOCALOIDアーティストも現在のところJASRAC非信託を条件とした契約ばかりですし。
昨年のアレを除いて。


と、こんなことを見ていると、どうも根本から何かずれてるのではないのかな、と思わざるを得ないわけです。