・ヴェロニカの嵐(茅田砂胡
この人の本はかなり好きだったりします。
さすがに、全作揃えるような経済力は無いですけど、
スカーレット・ウィザード暁の天使たち
クラッシュ・ブレイズくらいはしっかりと読んでますv


で、この本も実は初版本ですw(ぁ
昨夏発売なのになんで見つかったかは分かりませんけど(笑


遭難した12人…いや、10人の初体験の生活に対する戸惑いや、
それに対比して描かれるリィとシェラの余裕っぷりなど
話の組み立て方が巧く、引き込まれるようにして一気に読んでしまいました♪


ただ、残念だった点が二つ。
ひとつは、リィがジェームズを背負って宇宙港に向かう場面。
リィは「10時間で行ける」と言ったのにも関わらず、
実際には3日(おそらく実質的には40時間程度)かかってるということ。
10時間と言っている以上、その時間で到着する見立てがあったろうに、
実際にはその4倍くらいの時間をかけて目的地に向かってます。
ジェームズを背負っているとはいえ、かかる時間は倍程度ではないのでしょうか?


で、もうひとつはヴァレンタイン卿のチャック食肉の一件に関する失言。
正直、こっちのほうが気になるのですが、彼が優秀な政治家として描かれている以上、
このような失態をするというのは些か不自然過ぎないでしょうか。
こう描くと、「チャックがヴェロニカ関係者だと知らなかった」
と反論されるかもしれませんが、警察に彼の父と長時間居る以上、
同業者にすら気付けぬとはさすがに不注意過ぎないでしょうか?